ウェスティの皮膚が弱いっていうのは飼ってる人ならみんな知ってることだと思うけど、それがどれくらいの規模の話なのか、数字で見たことがなかったので調べてみた。
まず驚いたのが数字の大きさ。海外の研究では、ウェスティのアトピー性皮膚炎の有病率は18.7%という報告があって、別の研究では「4頭に1頭くらいがアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚疾患を抱えている可能性がある」とも言われている。イギリスで実施された調査だと6.5%というやや低めの数字も出ていて、調査方法によって幅はあるみたいだけど、それでも「珍しい体質」ではなく「かなりの割合で起きうること」というのは共通していそうだった。
遺伝子レベルの研究も進んでいて、アトピー性のウェスティ35頭と非アトピー性の25頭を比較した研究では、犬の17番染色体上のある領域(PTPN22という遺伝子を含む領域)がアトピー性皮膚炎と関連している可能性が示されている。この遺伝子は、免疫を調整するT細胞やB細胞の働きに関わっているらしい。
あと個人的に気になったのが、腸内細菌叢(腸内フローラ)の研究。アトピー性皮膚炎のあるウェスティと健康なウェスティで腸内細菌の状態を比較する研究も行われていて、皮膚の状態と腸内環境がつながっている可能性が探られているらしい。この視点は今まで意識したことがなかった。
米国ウェスティ財団(West Highland White Terrier Foundation)と米国ウェスティクラブは、2012年から継続的に健康調査を行っているとのことで、こういう地道な蓄積が診断や治療の進歩につながっていくんだろうなと思う。
まだ研究段階の話も多いので、「これをすれば治る」という結論があるわけではない。ただ、うちのサニーは今のところ皮膚アレルギーの症状は出ていないけど、川遊びのあとに膿皮症になったことはある(そのときの話はこちら)。これだけの割合で起こりうる体質だと知ると、日々のケアへの意識は変わる気がする。
出典
- Genome-wide linkage study of atopic dermatitis in West Highland White Terriers
- Atopic dermatitis in West Highland white terriers is associated with a 1.3-Mb region on CFA 17 – PubMed
- An insight into the gut microbiota of healthy and allergic West Highland White Terrier dogs
- West Highland White Terriers under primary veterinary care in the UK in 2016
- Westie Health Issues | West Highland White Terrier Foundation

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